子どもの成長をデザインする親力とは

乳児期

学校でも個人塾でも子育てに悩んでいる
多くの親御さんにお会いします。
お話を伺っていると、
親子で追い詰められた状態になる以前に、
子どもが成長するということに関して、親が
長期プラン・目標を立てることの大切さを
ひしひしと感じます。

小手先の育児方法というものではなく、
長いスパンで子どもの成長をデザインするような
大局を見通す親力のようなものです。
そもそも自分の子どもに対して
親はどのような願いを抱くのでしょうか。
自分の子どもがどんな大人に
なって欲しいと願うのでしょうか。

①自立して社会のためにしっかり働いて欲しい。

まずはこの厳しい人生を生き抜いていくために
丈夫な身体になって欲しいと願うでしょう。
そのためには、小さい時からできるだけ
外気に触れさせ、日光に当たらせ、
外遊びを十分にさせましょう。
健全な精神は健全な身体に宿ると思い、
親子でいろいろな活動を共に行いましょう。
外遊び、スポーツ、キャンプなどの野外活動、
子供会活動、クラブ活動など。

②豊かな感情を持った、
コミュニケーション能力の高い人になって欲しい。

絵本の読み聞かせをたっぷりと行い、
図書館に親子で通いましょう。
生の文化(紙芝居・人形劇・演劇・コンサート・マジックショーなど)
を親子でたくさん鑑賞しましょう。
いろいろな人と交流する機会をたくさん作りましょう。

③雑草のようにたくましい人になって欲しい。

子どもには人間関係が少々複雑になっても、
耐えられるような図太さを持って欲しいですね。
様々な子どもたちが参加するようなイベントに
積極的に参加し、集団の中で揉まれる体験は必要です。
また、適度な闘争心も持っていた方が良いでしょう。

私は、子どもたちに武道を習わせたいと願い、
親子で剣道・柔道・空手などの道場を見学しました。
子ども自身にやりたいかと問うと、やりたいと言い、
兄妹共に剣道の道場に小学1年生から通いました。
娘は3年間だけで終わりましたが、
息子は小1から中3まで通い、
初段になるまで頑張りました。
息子も娘もいじめのようなものに
何度か巻き込まれそうになりました。
しかし、闘争心があったせいか、
とことんひどい目に遭うところまではいかず、
公立の小中高で学生生活を終えることができました。

息子は小4くらいの時に、
とても背が低かったので、
背の高い男女のクラスメイトに、
給食袋を隠されたり、
頭の上でキャッチボールのようにされたりして、
困っていた時がありました。
でも、ある日息子は、
背の高い2人にタックルのように立ち向かっていって
倒したことがあるそうで、その日以来
一目置かれるようになったそうです。
暴力はいけませんが、親は子どもを守ることばかりに
意識を集中するのではなく、
少々のことでは舐められない闘争心を
育てておくことも重要なのではないでしょうか。

と同時に、問題の解決に暴力を使ってはいけないと
教えなければなりません。
暴力は使わず、相手に舐められないように
毅然とした態度ができるように
ならなければなりません。
集団の中で揉まれるようないろいろな体験をさせて、
トラブルに負けない抵抗力をつける必要があります。

他人に舐められない、
でも他人を傷つけてもいけない。
このことを子どもに教えることは、
親に課せられた重要な使命でしょう。

④勉強をする習慣を身につけて欲しい。

学習習慣を小学校入学時から
しっかりと身につけさせることが肝心です。
最初は30分の勉強と30分の読書(読み聞かせ)から。
小学生のうちに、1時間の学習時間と30分の読書が
習慣化できれば十分です。中学校では2時間、
高校では3時間という学習時間が維持できれば、
進路選択の幅は大いに広がります。
そのため、まずは小学校の入学と同時に、
30分の家庭学習を習慣化させることが必要です。

子育ては、日々の細かいことに一喜一憂してしまう
難事業ではありますが、
「子どもにどんな大人になって欲しいのか」という
大きな目標を掲げ、大局を見ながら、
子どもの成長をデザインしていくような親力が、
求められるのではないかと思います。
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