文系で陸上(競技)オタクだった息子が医者になった理由・まとめ

子育て

1から14までを読んでくださった方は
おわかりだと思いますが、息子は
結局受験1年前に、国立大学の医学部進学を
目指そうと決意しました。
理由は、気胸になって3回も肺が破れた時に、
大好きな陸上競技を最後までやらせてくれたのは、
お医者さんの力だったということに
感動したからです。
感動の生まれた瞬間に、
自分の進むべき道が見えたということです。

本来志というものは、
子ども本人が大きな感動を得た時に、
自然と生まれるものなのではないでしょうか。
自らが得た大きな感動に基づく志は、
子ども本人に奇跡のようなエネルギーを
湧き上がらせます。自分の内側から
エネルギーがこんこんと湧いてくる感じです。
本来勉強は親に言われてやるものではなく、
ましてや進路は親が決めるものではないでしょう。

それでは親はどうやって子どもの進路選択の
手助けをすれば良いのでしょうか。
私が心がけて行い良かったと思うことを、
もう一度整理してみました。

①幼少期は外遊びを思い切りさせて5感を磨く。
②読み聞かせをたっぷりして読書に導く。
③生の文化に触れさせて感動する心を育てる。
④小学校入学と同時に家庭学習の習慣を身につけさせる。
⑤子ども本人がやりたいと言ったことを応援する。

大学に入学直後、息子がよく言っていたのは、
自分のような経緯で医学部に進学した人は
少ないと思っていたが、いざ入ってみると、
様々な経緯で医学部に入ってきた人はたくさんいて、
驚かされたということです。

東大の文学部や有名大学の薬学部に在籍していたが、
一念発起して医学部を受け直してきた人、
自衛隊のパイロットをしていたが、
医者になりたくて勉強し直し医学部に合格した人など
いろいろな人がいるそうです。人間の心は
このように様々に変化することがあるのでしょう。

子どもの進路決定に関して親が心がけることは、
子どもが大志を抱けるように
できるだけの応援をしてやること、
それに尽きるような気がします。

医学部に入ってからも、息子の陸上競技への熱は
冷めることがありませんでした。
医学部の勉強に励みながら、医学部単独の陸上部と
大学総合の陸上部を掛け持ちして競技生活を続け、
記録も更新していったそうです。

医学部に入ったからと言って全てが順風満帆という
わけではありません。
大学でロードバイク(スポーツ自転車)に目覚め、
山道を下っていた時、スピードが出ているのに
過ってブレーキをかけてしまい、
身体が前方に投げ出され、体や顔を擦り剥き、
ヘルメットのおかげでなんとか
助かったということがありました。

医学部の授業で単位を取るのが難しいものがあり、
テストで何度も追い詰められ、留年しないかと
冷や冷やすることもありました。
センター試験では生物を取っていなかったので、
医師国家試験に合格するために、
人一倍勉強しなければなりませんでした。
それでもなんとか6年間で卒業することができ、
医師国家試験にも1回で合格することができました。

初期研修の2年間のうちに専門を決めるのですが、
アクティブが好きな息子は、
救命救急医になることを選択しました。
現在は救命救急センターの現場で、
救命救急医の資格を取るために、
後期研修に励んでいるところです。

人生はいろいろなことが起こりますので油断は禁物。
医師は人の命を預かるとても責任の重い仕事です。
一人前の医師になって社会のお役に立てるよう、
自分の弱点を克服し、日々研鑚に励んでほしいと
親として心から祈る毎日を送っています。

PVアクセスランキング にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました