我が家の娘(下の子)が、成人式を
迎えることができたお祝いの日のことです。
三連休に大学から帰ってきて、
前日は高校の同窓会に出席。
当日は朝早くに美容院に行き、
振り袖用に髪型をセットしてもらい、
その後着物屋さんで着付けと記念写真。
長男も妹の成人式の家族写真に間に合うように
大学から早朝帰宅しました。
普段は夫と2人だけの生活ですが、
さすがに記念すべき成人の日に
久しぶりに家族がそろうと、
自然と喜びが込み上げてきました。
もともと派手好きでない娘は大学生になっても、
今時の大学生の中では
かなり地味で素朴な感じの学生で、
都会で一人暮らしをしていても
全く派手さはありません。
振り袖も今時の派手なデザインや色ではなく、
深いえんじ色に鶴や鞠や松など古典調の柄を選んで、
まるで大正ロマンの世界から抜け出してきたような、
シックで上品な着物姿になりました。
またまた親バカですが、
なんと愛らしい成人の日の娘の姿でしょうか。
小さい時から絵本の読み聞かせをいっぱいして、
外遊びをいっぱいして、
クラブ活動(バレーボール)に9年間打ち込んで、
それなりに自主学習で勉強をして、
娘が今日の良き日に家族に囲まれて、
成人の日を迎えられたことが、ただただ感謝です。
成人式も中学校のバレー部の友人たちと共に出席し、
近況報告をし合いながら
20歳の娘たちが華やぎました。
今はこんな素直な娘に成長しましたが、
そんな彼女たちも中学生だったころ
人並みに反抗期を迎え、
私たち親を困らせたものでした。
地味で真面目だった娘が中学一年生の終わり頃から
制服のスカートを短くして、
何度私と衝突を繰り返したでしょう。
どうも家の前の道の角を周り、
私から見えなくなるとスカートの腰を折って
短くして学校に行っているようなのです。
そのことに気がついた私は、
そんなみっともないことはやめなさいと
何度も言いましたが、娘は
「みんなやっている」とばかり言うのです。
確かに仲良くしている女の子たち5人ばかりは
やっているようですが、クラス全員ではありません。
「みんなやっているなんてことはない」と言う私と
何度も何度も平行線の言い合いになりました。
あまりにひつこく言い合っているので、
学校から帰ってきた高校生の息子が妹に、
「お前もスポーツマンならルールを守れ」と
言ってくれたことがあり、兄には反抗しない娘に
びっくりしたこともあります。
スカートを短くするくらいで他に
悪いことをするわけでもないのですが、
そう言うことが2年間くらい続きました。
高校生になったらしなくなったので、
これも思春期の女の子の
はしかのようなものかもしれません。
こうすれば治ったと言う治療法をお示しできないのですが
家族にも協力してもらいながら根気よく話し合うしか
方法はないような気がします。
時期が来ると不思議に収まることでもあります。
中学1、2年の2年間は家ではほとんど口をきかず、
どれだけ私をいらつかせ憂鬱な気持ちにさせたでしょう。
大切なことも他の家のお母さんから伝わってきて
初めて知るくらい、娘の反抗期は
「だんまりを決め込む」姿勢だったのです。
「なぜあなたは何もしゃべってくれないの!」と
泣きながら肩を揺さぶった時もありました。
娘を育てて、この時期が一番精神的にしんどかったです。
でも、普通の成長過程どおり、中学3年生になった頃から、
ぼちぼち話すように戻ってくれて
心からホッとしたことを、あらためて思い出します。
そんな反抗期の頃、中学校の道徳の時間に、
親が子どもに手紙を書く、という取り組みがありました。
学校でも反抗期でぎくしゃくしている親子たちを、
励まし支援したいと思う意図があったと思われます。
家の大掃除をしていたら、
偶然にその手紙の下書きが出てきたので、
とても懐かしくしみじみとあの頃を思い出しました。
お恥ずかしながら、
その手紙を紹介させていただきます。
『中1のあなたへのメッセージ』
「最近とみに心と身体が成長しているようなあなた。
友達との付き合いのこと、
おしゃれのこと、男の子のこと、
部活のこと、勉強のこと。
忙しくて心落ちつかなくて、
世の中がいろいろな色に見え始めているでしょう。
これからの時期を
”疾風怒濤期(しっぷうどとうき)”と言って、
小さな小舟が大波に激しく揺さぶられるような
時期というそうです。
いろいろなことに興味を持ち、
いろいろなことが
汚らわしく感じる時期かもしれません。
お母さんもそうでした。
小さな小舟だもの、
大波に揺さぶられるのはあたり前。
でも親として心から願うのは、
その舟が沈没しないで
海を渡っていってほしいなあ、ということ。
遠いはるかな自分の夢の国を目指し、
波を越えて行ってほしいなあと思います。
自分の目指す夢の国を見つけ、
素敵ないい恋愛ができる大人になれるように、
今のこの大切な時期にいっぱい本を読み、
しっかり勉強してほしいなあ、と母は願っています。
たまには一緒に買い物にもでかけ、
ちょっぴりおしゃれも楽しみましょうね。
母より」
健全に育っていれば、
反抗期はあって当たり前のことだと言われています。
反抗されている時は、親も不安で
こんなことがいつまで続くのだろうか
と言う暗澹たる気持ちになりますが、
過ぎてみれば、終わりが来るのだと驚かされます。
反抗する子どもをぐっと受け止めながら
辛抱強く時が過ぎるのを待つしかありません。
成人した娘に、なぜ反抗をやめたのかと聞くと、
「お母さんがどんな時も私を見放さなかったからかな」
と答えたことがあります。「信頼かな」とも。
子育てはいいことばかりではありませんが、
子どもを見放さず、ぐっと堪え続けていれば、
いつか嵐は過ぎ、波は凪いで、
穏やかな日々がやってくるようです。
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