塾に行かずに私が国立の附属中学校に合格した理由

私のこと

塾に行っていなかった私は、
中学受験高校受験大学受験を
全くの独学でクリアしていきました。
それを可能にしてくれた場所は公立の図書館です。
小学生の私が図書館で勉強するようになった理由を
以下に紹介します。

私の家は私の小さい時から
なぜか騒動の多い家庭でした。
短気な父と酒飲みの祖父と、
田舎から嫁いで世間知らずだった母との間で、
子どもの私がおびえるような事態がよく勃発しました。
父もまさに昭和の男だったのでしょう。
怒ってはちゃぶ台をひっくり返すので、
私はいつも泣きながら母と一緒に
割れた茶わんを拾って
片づけていたような記憶があります。

小学校高学年のころ、
家庭内の不協和音がひどくなり、
騒動がおそろしかった私は、
休日に家にいるのがつらくてたまらなくなりました。
そこで思いついたのが、
休日にただで子どもの居られるところ、つまり、
「図書館」に一日中居ればいいのだということでした。

図書館に行くと言えば特に親から何も言われませんので、
休日は開館時間から閉館時間まで
ずーっと図書館で過ごすことが習慣になりました。
お昼時にも家に帰らず、
お年玉という唯一の自分のお金で
パンを買って食べていました。

長時間図書館に入り浸っているのですから、
読書のし放題です。まず、当時小学生の間で人気だった
「江戸川乱歩シリーズ」を読破しました。
探偵明智小五郎と少年探偵団。
怪人二十面相とのハラハラドキドキの駆け引きは、
私の不安や憂鬱を忘れさせてくれるほどの
面白さがありました。
次は探偵シャーロック・ホームズのシリーズです。
頭脳でトリックを解明し、
事件を解決していく知的な内容は、
私の脳にとても刺激的だったと思います。
そして世界の伝記シリーズ、日本名作全集、
世界名作全集へと、私の読書は加速していきました。

読書をしているうちに、
自分の家庭の不幸なことが自分だけの不幸ではないのだと、
子ども心に客観的に考えられるようになりました。
自分だけが不幸なのではない。
物語の中には同じように悩んでいる人がいるし、
私よりももっと過酷な状況の人もいるのだ。
それでも、高い志の人が本の中にはたくさん登場する。
そのような思いがあの時の私を支えていたと思えるのです。

読書に飽きた時には、図書館に置いてあった
「自由自在」という中学受験用の問題集にも取り組みました。
受験の予定など無かったのですが、
知的好奇心で始めたような気がします。
私は子どもの時都会に住んでいましたので、
クラスに何人か私立の中学受験をする生徒がいました。
6年生の時の担任は、
その子たちのために受験問題を
授業中に出題するような先生でした。
そんな時、受験予定の生徒たちより早く、
私が答えを出してしまうので、
担任の先生はびっくりしてしまい、
私の父に中学受験をさせたらどうかと
話をして下さったようです。

私の家は貧乏だったので、
とても私立の中学校には行けません。
そこで予定に無かった国立大学の附属中学を
受験してみることになり、
なんと合格してしまったのでした。

その時の面接で、
試験官の先生(附属中学の教頭先生)から
「受験勉強は塾に行ってしたのですか」と
質問されましたが、
私は「いいえ、塾には行ってません」と答えました。
「それなら、どうやって勉強したのですか」
と聞かれましたので、
「図書館で1人で勉強しました」と答えました。
「ほー、それは」と試験官の先生が非常に驚かれたのを、
今でもはっきり覚えています。

この体験を通して、
私は勉強は雑念から遮断された図書館に行くと
できるものであると身をもって学びました。
そして1人で読書する楽しみ、
勉強する楽しみを知ることができました。
この喜びを知ったことで、
独学をする習慣ができたのだと思います。
きっかけは家庭の不幸だったのですが、
家庭環境が恵まれていないということは、
一概に不幸だとは言い切れないと思います。
恵まれていないからこそ、
幸せになるために貪欲に行動するようにもなるので、
不幸な環境を嘆かず、
どうすればより良く生きられるかを
考えられるようになることが大切ですね。

自分が子育てする時には、
子どもたちが物ごごろつくかつかないかという小さい頃から、
図書館に通うことを習慣化しました。
本がたくさんある場所に行って、本に興味を持たせ、
自分たちで読みたい本を選ばせました。
小さい頃から図書館に通うことが、
独学できる人間になるためにとても有効だと思います。

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